The Downfall
滅亡のメカニズム



栄枯盛衰
繁栄がいつまでも続くことはなく、いずれは衰える。栄えれば滅びる。
栄枯盛衰は世の習い−繁栄と衰退を繰り返す世の中のはかなさをいう。



私達は今、国家の危機にさらされている。
GDPの2倍の借金苦に未曾有の大震災・・

日本は戦後、一時代を築きました。技術立国・経済大国NIPPON。
バブルははじけ、「失われた20年」を過ごし、借金大国となってしまいました。
そこに泣きっ面に蜂のごとく降りかかった東日本大震災。
私達は今、栄枯盛衰の「衰」を生きているのだと思います。
頑張って生き抜こうではありませんか。

ローマ帝国・スペイン帝国・大英帝国・アメリカ帝国・・
邪馬台国・平家・信長・秀吉・江戸幕府・・
山一・ダイエー・フォード・リーマン・・

栄枯盛衰・・なぜ歴史は繰り返すのか考えてみたいと思います。




滅亡サイクル

勃興 - 興隆 - 繁栄 - 最盛 - 衰退 - 滅亡

全ての組織体はこのサイクルを繰り返すのである。
人間だろうが、会社であろうが、国であろうが。

会社が30年以上存続している確率は、1社/15万社らしい。
99%消え去っていく。興味深いデータである。
人間は愚かであるが、学習能力もある。ここが恐竜とは違うのだが・・

このサイクルには人間の3大能力が関係しているのである。

それはなにか?


武力  智力  富力


3つの力を合わせると・・ななんとすごい力が・・
ではなく、左からこの順番を覚えて頂きたい。
この順番が大切なのだ。
そしてあらゆる組織体はこの順番に破滅へと向かう。

ではこれをあらゆる組織体に当てはめていってみることにする。




三大能力 武力  −  智力  −  富力 滅亡
サイクル 勃興 興隆 繁栄 最盛 衰退
戦国時代 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 江戸幕府 倒幕
江戸幕府 家康 家光 綱吉 吉宗 家斉 倒幕
大日本帝国 明治維新 日露戦争 満州占領 領土拡大 軍部暴走 原爆投下
イギリス 産業革命 高度経済成長 植民地 植民地帝国 財政難疲弊
アメリカ 科学技術 世界の工場 黄金狂 NYバブル 世界大恐慌
ブルボン朝 アンリ4世 ルイ13世 ルイ14世 ルイ15世 ルイ16世 破産
ナポレオン 革命 領土拡大 暴走 処刑
百貨店 新規開拓 商品充実 高級品 多角化 財政難 倒産
ダイエー 安売王 商品充実 全国展開 出店過多 財政難 倒産
プロ野球 戦後開催 巨人黄金期 西武黄金期 FA導入 大リーグ移籍 人気低迷
中小企業 1代目社長 2代目 多角化 3代目 散財 倒産
ダメ企業 ドラ息子 倒産
日本国 GHQ占領 高度経済成長 東京バブル 失われた20年 国家破綻?



見事なまでに当てはまるのである。
特にフランス・ブルボン朝などお手本のようである。
ルイ14世は「太陽王」と呼ばれ「ベルサイユ文化」が開花した。
ルイ16世は「無能王」と呼ばれ、妃マリー・アントワネットは
贅沢の限りを尽くし国家破産、両者処刑となる。

今、どこの時代かわかりますね。
赤色に着色しておきました。うーんあぶない!
日本よ、奇跡の大復活をお願いします・・

しかし、なぜこうなってしまうのであろうか?
歴史は繰り返すと言いながら何度も繰り返す。


@武力
まず力のある者が現れる。
ここで言う力とは礎を築く力である。暴力に限らない。
そして、制圧・成功を収める。

A智力
力で制圧すると、次に頭の良い者が現れる。
そして、発展、展開が始まり繁栄していく。

B富力
繁栄が最盛期を迎え、謳歌する。
そしてその頃になると、愚か者の散財・暴走が始まる。

C滅亡
そして、形は異なれど、最期をむかえる。
そして歴史はまた@から始まる。


これが滅亡のメカニズム、方程式である。


最盛期で無理をせず、欲張らず・・・
と後になったら思うが、その時には気付かないのであろう。
それが人間という生き物なのだろう。

気付いたからといって、歴史の波から逃れることもできないのだろうか?
ならば、波の中でイカダなり、ボンベなりを準備しようではありませんか。




おごれる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し



人間五十年、下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか