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コインの変化
 
   
  PF MS                


金銀銅貨は、空気に触れると少しずつ曇りが出たり、変色したりしていきます。
鋳造直後の10円玉はピカピカ(写真2番目)ですが、時間の経過と共に黄色から茶色に変わっていきます。
これは貨幣としての宿命とも言えるでしょう。

この変化については、上級者になるにつれて理解度が進んでいく傾向にあると思います。

そもそもコインは変色するものとされていますから、基本的に価値は下がりません。
が、やはりなるべくなら当初の輝きを保っていたいのが収集家としての心情ではないでしょうか。


★保存方法
 ホルダー、カプセルなどでなるべく空気を通さない工夫を心がける。
 コインをビニールポケットに入れた状態で市販のコインホルダーに綴じ込む。
 コインボックスなどに収納し、なるべく乾燥した場所に置くのがよいでしょう。


しかし、ホルダーやカプセルの隙間、ビニール部分の塩化反応など空気に触れれば酸化は始まります。
したがって、酸化の進行を防ぐのは不可能に近いでしょう。
完全密封してしまうのも1つの手です。

酸化が進み、変色、腐食が進んでも、コインの表裏面は絶対に磨かないで下さい。
収集用としては価値が全く失われてしまいます。
どうしても持つ時は必ずエッジ(淵)を持つようにしてください。
布や薬品を使い、手で触っていなくても、鑑定に出せば鑑定外コインとして扱われてしまいます。


 
くもり 時間とともに鋳造時の輝きが失われていきます。よく見るとうっすらくもっているような状態を指します。
サビ 自然発生的なもので金錆、銀錆などとも言われ、赤や黒色のものなどがでてきます。
カビ・しみ 自然発生的なもので赤・緑、黒色の点やしみらしきものがでてきます。
キズ・クラック 鋳造時の過程や酸化などで入ったものなど大小さまざま。
スポット くもりやしみの一種で斑点状に自然発生するもの。
ヘアーライン 時間とともにうっすらと髪の毛ほどのラインが入ること。
トーン 時間とともに酸化が進み、コインが変色などしていくこと。
あたり 流通過程や製造過程などでへこみがでていること。